つく息。ひく息。

「一息つく」「息つく暇もない」「溜息をつく」などなど、息を「吐く」ことを「つく」といいます。そして逆に、息を「吸う」ことを「ひく」といいます。

「息を吸う」ではなく「息を引く」というのは、重心が下に降りて「体が地に着く」「全体が見える」効果があるそうです。具体的には「腹に息を入れる」すなわち腹式呼吸の実践ですね。

面白いもので「イビキをかく」の「イビキ」は「息吹」であり「息引」であり。

日本語は2つの相反する性質のものを、一つの言葉で表現することが多いのですが、それはこんなところにも。

そして人間は「生まれる」時に、おぎゃ~っと「息を突き」、

死ぬ時に「息を引く」(ひきとる)んですね。


(ここらで一息つきませんか?笑)