地下大水脈

以前観たテレビの番組から。アメリカ・フロリダ州の地下大水脈を探検、調査するリーダーの男性の話です。彼が全米のトップダイバーを集めて、透明度50mという音も光も届かない世界で、その水脈の地図を製作中のドキュメンタリーでした。近辺に存在する湖や涌泉を結ぶこの水脈は深度100m以上、横の距離は何十kmにも及びます。調査のために5時間潜って、その後8時間をかけ気圧調整し浮上なんていうこともよくあることのよう。人間の極限とも言える過酷な環境下での調査のために、彼は普段からのトレーニングを欠かしません。その走る姿が強烈そのものでした。「スマート」だとか「綺麗な」といった形容よりも「がむしゃらな」「しゃにむに」といった方が良いかもしれません。生死をかけた闘いに、肉体を完全武装するための走り、彼はインタヴューにこう答えています。「自分は何のために潜るのだろう、そう思うことがある。潜るのが好きなのか?強い男でありたいからなのか?はっきり言えるのは『その角の次まで行ってみたい。次の角の先に何があるのか観てみたい』その想いが更に奥へと連れて行くのでしょう。」「健全な魂は健全な肉体に宿る」 運動不足の体をちょっと鍛え直さなくては、と思う今日この頃です。

PS.そのアメリカで現在、大規模な洪水が発生しているとのこと。しかもまだ5月まで続くよう。農業への大打撃が懸念されます。