変わる景色

新年明けて1週間めから、お隣の日本家屋の建て壊しがはじまりました。

ここは、20数年前引っ越して来た頃に、手作りのご馳走で私達を御自宅に招いて戴いたお爺ちゃんのお宅です。

cafeのオープン前には、苦手と知りつつ甘い焼き菓子のお味見をして頂いたり、オープンしたての頃には「あんたのとこは来るといつも休んでいる!」と言いながら、重いお買い物袋を持ったまま立ち寄って下さっていました。

奥様を早くに亡くされご高齢の1人暮らしでしたが、晩年になって体を動かす事が大変になると、ベッドの横にあるcafe側の窓を少し開けていらっしゃいました。

一昨年前にお亡くなりになり、一人娘さんもK県に嫁がれているので、売却されてとり壊す事になったそうです。

大きな木造の家でしたが、職人さんの手で段取りよく片付いていく様子に、九州男児だったお爺ちゃんの頑固さと優しさが今は偲ばれます。

そうしてまた、cafeからは目新しい景色が広がりはじめました。