ボスのX'mas(ひとつかみエッセイ)

12月に入りました。今年もいよいよ残すところ一か月です。

本日は当カフェのボスが過去に書いたエッセイから「ひとつかみ」。

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私の幼少期にサンタさんはいなかった。

父が外国航路の船に乗っていたので、実質的にもサンタ(?)さんがいなかったからかもしれないが、どう記憶をたぐりよせてもサンタさんの存在にぶつからない。

それを信じていたか否かというよりも、サンタさんそのものの記憶がまったくないところからすると、多分、友達の家にもサンタさんはこなかったし、いなかったんではないかと思う。

家内に「キミ、サンタさんって信じてた?」と尋ねてみると、サンタさんはちゃーんとプレゼントをもってきてくれていたと言うではないか。ふむ。

私にとってクリスマスというのは、12月24日まで¥2000だった「ぺこちゃんケーキ」が、25日夕暮れ時に¥1000へと半額になるまで待ちわびたジャスコの店先が一番の記憶である。

「おかあさーん、今半額になったよー」何度も何度も足を運んだ偵察隊は、戦利品と一緒に、サービスとなった安シャンメリーを意気揚々と上げ、家に帰ったものであった。

もうすぐやってくるクリスマス。大切な思い出を振りかえる大事なシーズン(季節)でもあります。